酸分解-還元気化原子吸光法による原油中の水銀の定量
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概要
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原油中の微量の水銀を硫酸一硝酸で湿式分解し還元気化原子吸光法で定量する方法について検討した.水銀は加熱により揮散しやすいため,原油の分解は密閉式の分解装置で行い,酸の添加方法及び加熱方法を検討して分解時間の短縮化を図った.又,軽油に有機水銀としてシクロヘキシル酪酸水銀を添加したモデルサンプルを調製し,全操作回収率を求めたところ101 %と良好で,全操作空試験値も15ngであった.確立した分析法を用いて産地の異なる10種類の原油中の水銀含有量を求め,更に原油に有機水銀を添加した実験も行い本法の有用性を確かめた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-06-05
著者
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