黒鉛炉原子吸光法による原油中の銅の分析
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概要
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黒鉛炉原子吸光法による原油中の銅の分析方法を検討した.原油の灰化過程で銅の揮散が認められたが,硝酸マグネシウムの添加により防止できた.このメカニズムについてX綿回折及び熱分析により検討したところ,銅が単に硝酸マグネシウムに吸着されるのではなく,反応することによりある種の未知化合物を生成し,これにより揮散を防止できた.シクロヘキシル酪酸銅を軽油に添加したモデルサンプルによる全操作回収率も約99%と良好であった.本法により代表的な11原油の銅含有量を求めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-04-05
著者
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