タンタルボートを用いるウランの黒鉛炉原子吸光法
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概要
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ウランの定量にタンタルボートを用いる黒鉛炉原子吸光法について検討し,基礎的条件を確立した.バイロコーティングをしたチューブを用いた場合,2800℃でウランを原子化させることができたが,炭化物の生成によるメモリー効果が顕著に認められた.そこで,これをなくすために厚さ3mmのタンタルボートを製作し,このボート上に試料溶液を注入してウランを2500℃で原子化させたところ,メモリー効果も現れず,感度の上昇もみられた.検量線は0〜3μg/mlで良好な直線性を示し,検出限界は0.1μg/mlで,標準偏差パーセントは2.0%であった.0.1M塩酸,0.1M硝酸,0.01M硫酸,0.01Mリン酸はウランの原子吸収に負の干渉を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-03-05
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