水酸化トリウム共沈-黒鉛炉原子吸光法による原油中の鉛の定量
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概要
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原油中の微量鉛を黒鉛炉原子吸光法で定量する方法について検討した.原油中にはバナジウム,ニッケル,ナトリウム,鉄が鉛の(100〜2000)倍程度存在するが,これら共存金属の大きな影響を除くため水酸化トリウムによる共沈法を用い,鉛を分離濃縮する方法を応用した.又原油の前処理には,硫酸を添加して炭化させた後,電気炉内で灰化させる乾式灰化法が有効で,この場合525℃までの灰化温度では鉛の損失は認められなかった.原油相当品として流動パラフィンとメチルイソブチルケトンの混合物を用い,シクロヘキシル酪酸鉛のキシレン溶液を添加して求めた本法の回収率は98%であった.代表的な原油11種類について鉛含有量を求めた.
- 1980-07-05
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