ボンベ燃焼-黒鉛炉原子吸光法による原油中のヒ素の定量
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概要
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ボンベ内で酸素を助燃剤として原油を燃焼した後黒鉛炉原子吸光法でヒ素を定量する方法について検討した.原油中に共存する元素のうちバナジウム,ナトリウム,鉄,塩素は妨害しなかったが,ニッケルと硫黄は妨害した.このニッケルと硫黄の影響について,多量の硝酸マグネシウムの添加により緩衝効果が現れ,妨害が抑制できることを見いだした.更に硝酸マグネシウム溶液により,ヒ素が定量的に吸収され,濃縮操作での損失も見られなかった.ボンベでの最適燃焼条件を検討し,分析時間を硫酸乾式灰化法の10分の1に短縮することができた.本法により14種の原油中のヒ素含有量を求めた.
- 1982-05-05
著者
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