蛍光X線分析法による大気浮遊粒子状物質中の金属の定量(<特集>環境汚染物質の分析化学)
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概要
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大気浮遊粒子状物質中の金属成分の分析を行うため,3種類のローボリウムエアサンプラーで捕集を行った.この試料を非破壊分析法であるXRF法に適用するため試料の均一性について調べた.多段型とサイクロン型のローボリウムエアサンプラーは,試料が不均一でありXRF用の試料としてそのままでは適さない.ダイコトマスサンプラーは均一な試料が得られるので適当と思われる.XRF用標準試料としてジエチルジチオカルバミン酸錯体フイルターケーキを作製し定量を試みた.ダイコトマスサンプラーで捕集した筑波の大気浮遊粒子状物質中の金属成分について約1年半観察し,春の黄砂の影響によるFe,Ga,Tiの増加と,冬の接地逆転時のPb,Zn,Cu,V,Brなど,人為発生源元素の増加が観測された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-03-05
著者
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