誘導結合プラズマ発光分析法のための降水中の微量元素の蒸発濃縮法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
誘導結合プラズマ発光分析法により,降水中の諸元素の分析を行う場合,直接測定できる元素は限られる.より多くの元素種を測定するためには試水の濃縮が必要である.試水の汚染と容器への吸着を防ぎ,しかも効率よく濃縮する方法として,ロータリーエバポレーターにテフロン製(FEP)容器を組み込んだ蒸発濃縮装置を開発し,従来のガラス製容器による方法と比較した.その結果,器壁からの元素の溶出や吸着などの誤差要因は無視してよいことが分かり,従来のガラス製容器を用いた方法では分析が困難であった降水中のホウ素,ケイ素も同時に分析が可能になった.実試料への応用として雨水及び南極の表層雪中の24元素の分析を行った.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-11-05
著者
関連論文
- アンダーセンサンプラー用各種捕集材中の不純物量(超微量分析のための前処理と予備濃縮)
- フィルター上に捕集した大気粉じんのひょう量 : 湿度の影響とその対策
- 蛍光X線分析法による大気浮遊粒子状物質中の金属の定量(環境汚染物質の分析化学)
- 誘導結合プラズマ質量分析法を用いた大気粉じん中の鉛の安定同位体比の測定
- 中性ヨウ化カリウム法によるオキシダント測定法の温度効果及び濃度効果
- 紫外線蛍光法による二酸化硫黄の自動測定における励起光量の補償
- 誘導結合プラズマ発光分析法のための降水中の微量元素の蒸発濃縮法
- 環境汚染の概念(化学教育における環境問題のとらえ方)
- 大気中1, 1, 1-トリクロロエタン, トリクロロエチレン, テトラクロロエチレンの低温濃縮 : キャピラリーガスクロマトグラフィー : 水素フレームイオン化検出法による連続自動測定
- 研究者の収集文献との重複に基づくデータベースの比較 : INFORMANT(インフォーマント)4(1)掲載記事紹介
- 植物が放出する揮発性テルペン類の大気化学的意義
- メチレンブルー比色法と赤外吸収スペクトル法の併用による水中アルキルベンゼンスルホン酸塩の定量
- メチレンブルー比色法と赤外吸収スペクトル法の併用による水中アルキルベンゼンスルホン酸塩の定量
- 植物が放出する揮発性テルペン類の大気化学的意義