アルキルアンモニウム塩添加法を用いた固形吸着剤による銅-ニトロソR塩錯体の捕集
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概要
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アルキルアンモニウムを用いることによって,銅-ニトロソR塩錯体を固形吸着剤(XAD-2)に捕集することができた.本法により,従来は水溶液中の微量成分元素を固形吸着剤上に濃縮する際,吸着補助剤として用いられなかったイオン性錯体を形成する試薬の利用が可能になると期待できる.本法によりイオン性錯体が定量的に捕集され,共存する塩化物イオン,硫酸イオンなどの無機陰イオンの妨害を受けない.吸着機構の詳細は不明だが,アルキルアンモニウムのXAD-2に対する吸着,あるいは錯体とのイオン会合は独立には起こらないと考えられる.本法によって濃縮された銅は,XRF分析法,光音響分光法を用いて直接定量可能であると期待される.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-09-05
著者
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