誘導結合プラズマ発光分析法によるムラサキイガイ,アカガイ,サンゴ中の希土類元素,トリウム,ウランの定量
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概要
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誘導結合プラズマ発光分析法によりムラサキイガイ,アカガイ,サンゴなど海生生物中の希土類元素,トリウム,ウランの定量法を検討した.ムラサキイガイについては単に酸分解しただけの試料溶液,鉄共沈法により得た試料溶液について分析値を比較し,良い一致をみた.アカガイやサンゴはカルシウムの干渉を避けるため鉄共沈法により試料溶液を調製した.測定に際してバックグラウンドを一定にするため試料溶液と標準溶液のマトリックスの濃度を同じにして定量した.試料中の測定元素の濃度はジスプロシウムとツリウムが検出限界濃度の5〜6倍であった.他の元素は10〜100倍であり比較的誤差を小さくすることができた,ムラサキイガイ中の希土類元素,トリウムの濃度は0.001〜0.2μg/g,ウランの濃度が0.7μg/g程度であった.これらの濃度は海水に比べ約2000〜13000倍濃縮されていることになる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-09-05
著者
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