イオン選択性電極による臭化物イオン,ヨウ化物イオン及びフッ化物イオンの定量のための新技法
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概要
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濃度対電位の検量線法による各ハロゲン化物イオンの定量においては,相応するハロゲン化物イオン選択性電極の同一測定溶液(液温一定)への浸せきの繰り返しにより,徐々に測定電位が変化して,安定な測定が行えず,満足すべき正確さ,精度が得られない場合が多い.そこで,このドリフトの影響を取り除くための試みとして,各イオン電極を用いて,校正操作によりイオソメーターから電位を各イオンの濃度比例尺度値として読み取りうるようにし,各イオンの標準液と被検波とについて,全イオン強度0.66M,pH5.2,液温(25.6±0.1)℃で,ほぼ一定の速度でかき混ぜながら,イオン電極の浸せき5分後ごとに,交互に濃度比例尺度で測定を繰り返し,被検液の値をその前後の標準液の値の平均値で除して,次々に濃度比を求めたところ,これらの比は,臭化物イオン,ヨウ化物イオソ及びフッ化物イオンについて,正確で精度よい値となることが分かった.従って,このようにして得られる濃度比と標準液の濃度とから,被検液の濃度を正確に,精度よく求めることができる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-08-05
著者
-
安藤 貞一
京都大学工学部工業化学教室
-
富田 与志郎^[○!R]
京都大学工学部工業化学教室
-
加藤 典一
京都大学工学部工業化学教室
-
富田 与志郎^
京都大学工学部工業化学教室
-
安藤 貞一
京都大学工学部
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