高純度金属スズ中の酸化スズ(IV)の定量
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概要
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100ml分液漏斗に14%塩化銅(II)カリウム溶液50mlを入れ,窒素を通じ脱酸素してから,試料の高純度金属スズ片を加えて振り混ぜると,金属スズは溶解し,酸化スズ(IV)は不溶残留物となる.酸化スズ(IV)を〓別した後,ョウ化アンモニウム融解法によって迅速,簡便に分解する.昇華分離したヨウ化スズ(IV)を捕集し,0.5M塩酸で溶解した溶液中のスズ量を黒鉛炉原子吸光法で定量して酸化スズ(IV)量を求める.本法はイオン化傾向の差を利用した置換溶解法であり,選択溶解性は良好であった.数百mgの試料を用い,微量の酸化スズ(IV)を短時間に高い精度で正確に定量できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-05-05
著者
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