保存ヒト血しょう中の可塑剤の分析と前処理法
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概要
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可塑剤ジ-2-エチルヘキシルフタレート(DEHP)を含むポリ塩化ビニル(PVC)を用いて血液バッグなどの医療用具が作られている.最近血液バッグ中の保存血液に関して. DEHPの血液への溶出移行と人体への有害性が大きな問題となっている.更にDEHPは加水分解を受けてモノー2-エチルヘキシルフタレート(MEHP)やフタル酸(PA)になり,特にMEHPはDEHPよりも毒性が強いことが知られている.著者らはヒト血しょう中のこれらの化合物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて定量した.同時にヒト血清に添加したこれらの化合物の回収率の高い前処理条件を検討した.更に著者らが確立したHPLCの定量条件と前処理法を用い血液バッグを用いた保存ヒト血しょう中のこれらの化合物を定量したところ,DEHP,MEHP及びPAをそれぞれ約70,6及び3μg/ml検出した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-11-05
著者
-
新谷 英晴
厚生省国立医薬品食品衛生研究所
-
新谷 英晴^
厚生省国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
厚生省国立衛生試験所療品部
-
大場 琢磨
厚生省国立衛生試験所療品部
-
越村 栄之助
東京都駒込赤十字血液センター
-
辻 楠雄
国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
国立衛生試験所 療品部
-
新谷 英晴^[○!R]
厚生省国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
国立衛生試・療品
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