血清中の陽イオンのイオンクロマトグラフィーによる定量 : 他法との比較(<特集>生体成分の高速液体クロマトグラフィー)
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概要
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血清中の陽イオン成分の定量における血清前処理法について検討した.更に原子吸光法,比色法及びイォソ選択性電極法による定量値とイォンクロマトダラフィーによる定量値とを比較した.血清前処理法として(1)アセトニトリル添加,(2)6M過塩素酸添加,(3)血清希釈,(4)血清のpHを3.5以下に下げ限外が過,以上の各法を比較した.(1)はカルシウム,マグネシウムの回収率が悪く,(2)は血清中のきょう雑物がナトリウム,カリウムの定量を妨害し,(3)はカラムの劣化が考えられ,(4)は全成分の回収率及びカラムの劣化の点で問題がなく4法のうちで最適の前処理法であった.更に,(4)法をpHを下げずに行えば遊離型陽イオンの定量も可能であるが,他の前処理法では遊離型陽イオンの定量はできなかった.定量法間の比較では,イオン電極法は選択性に,比色法は煩雑さに,原子吸光法は定量値の信頼性にそれぞれ問題があった.イオンクロマトダラフィーが選択性並びに定量値の信頼性において優れていた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-07-05
著者
-
辻 楠雄
国立衛生試験所
-
新谷 英晴
厚生省国立医薬品食品衛生研究所
-
大場 琢磨
国立衛生試験所・療品部
-
新谷 英晴^
厚生省国立衛生試験所療品部
-
大場 琢磨
厚生省国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
国立衛生試験所 療品部
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新谷 英晴^[○!R]
国立衛生試験所療品部
-
辻 楠雄
国立衛生試・療品
-
大場 琢磨
国立衛生試験所
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