NMRによる各種フェノール類の分析
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概要
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フェノール類混合物のNMRスペクトルで水酸基プロトンのシグナルはフェノール分子相互間のプロトン交換によって重なり,常法では分離できない.しかし溶媒中に微量の金同胞を添加すると各水酸基プロトンはフェノール分子相互間でよく分離したシグナルを示した.この金属塩添加法をフェノール類の分析に応用するため,各種フェノール類の化学シフトをアセトン,エーテル,酢酸エチル溶媒で求めた.更に,他の分析機器を用いても定量分析が比較的困難なニトロフェノール類,多価フェノール類,オキシ安息香酸類について金属塩として硝酸カドミウムを選び分析条件を検討したところ,水酸基プロトンのピーク高さの比又は面積強度比の測定から各種フェノール類混合物の割合が精度よく,容易に分析できることが分かった.
- 1982-09-05
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