気-液クロマトグラフィーによる陰イオンの定量I : フッ化物イオンの間接定量
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概要
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気-液クロマトグラフィー(GLC)を利用して金属キレートの分析を行い,間接的にフッ化物イオンを定量する方法を検討した.フッ化物イオンを含む試料溶液に,一定過剰量のベリリウム(II),1M酢酸-1M酢酸ナトリウム緩衝溶液(pH 5.0), 3-メチル-2,4-ペンタンジオン{(3MeAA)H}及びテトラデカン(内部基準物質,Ref・)のベンゼン溶液を加えて1時間振り混ぜ,フッ化物イオンをBeF_4^<2->に変えた後,未反応のベリリウム(II)をビス(3-メチル-2,4-ペンタンジオナト)ベリリウム(II){Be(3MeAA)_2}に誘導する.この金属キレートをGLC分析して間接的にフッ化物イオンを定量することができた.フッ化物イオン濃度0〜0.5mg/ml(0〜500ppm)の試料溶液1.00mlについてFIDを用いて分析した結果,(10〜500)ppmのフッ化物イオンを定量することができた.15回の繰り返しによる変動係数は5%以内であった.又,共存イオンの影響を検討した結果,リン酸イオン及びアルミニウム(III)は本法を著しく妨害することが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-08-05
著者
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