粉末X線回折法を用いた大気浮遊粒子状物質中の硫酸カルシウム二水和物の定量
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概要
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粉末X線回折法を用いて,濾紙上に捕集された大気浮遊粒子状物質中の硫酸カルシウム二水和物を外標準法で試料になんらの処理も行うことなく定量する方法を提案した.X線回折分析するための各種条件について検討したところ,硫酸カルシウム二水和物の分析線として141回折X線,捕集用の濾紙には東洋濾紙GB-100Rガラス繊維濾紙が適していた.又,大気浮遊粒子状物質中の硫酸カルシウム二水和物と141回折X線の半値幅が同じになるように粉砕した標準硫酸カルシウム二水和物を用いることにより結晶化度の差に起因する誤差を取り除いた.標準とマトリックスの混合物を浜紙上に捕集した標準濾紙による検量線は硫酸カルシウム二水和物200μgcm^<-2>以下では直線であり,マトリックスの吸収効果も認められなかった.定量下限は8μgcm^<-2>,定量値99μgcm^<-2>のときの変動係数は12%であった.
- 1980-03-05
著者
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