ガスクロマトグラフ用けいそう土の気相シリル化
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概要
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低液相カラムにおいては,担体の低吸着性がますます厳しく要求される.けいそう土を溶媒中でシリル化することによる低吸着性化については既報があり,その方法もしくはその類似法が広く実施されている.しかし,これらの液相中でのシリル化法(液相シリル化法)は水分の混入防止が困難であり,あるいは十分シリル化が進まないと思われるなど多くの問題点があるので,それらを解決する方法として液相法に比べ,著しく多量のシリル化剤を蒸気にして送り,加熱されているけいそう土に接触させる気相シリル化法を案出し検討した.それによると,シリル化過程においては,好ましくない逐次反応並びに並列反応が存在しないこと,必ずしもジメチルジクロロシランを使用する必要がなく,ヘキサメチルジシラザンでもよいこと,その場合にはシリル化反応に続く後処理は不要であり,しかも廃液が全く生成しない利点などがあること,及び従来の液相法に比べ,より低吸着性の担体が得られることが分かった.しかし,なお更に低吸着性担体をつくるには,けいそう土の前処理方法の検討が必要であろう.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-05-05
著者
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