X線域(0.4〜7)nmのけい光X線分析法によるスラグ中のフッ素の定量
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概要
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鉄鋼精錬の研究の一環として,含フッ素系スラグ中のフッ素の定量が必要となった.湿式化学分析法では操作が煩雑であることから,新たにけい光X線分析法の適用を試みた.その結果,スラグ試料は融解法によってガラスビードとし,高真空(〜10^<-6> Torr)下で特性X線FK_α(1.83nm)のけい光X線強度から定量する方法を確立した.この方法における検量線の直線性は良好で,繰り返し再現精度もよく,正確さ(σ_d)は(0.10〜16.78)%(平均:6.96%)の11試料に対して0.18%であった.又,フッ素以外の主要成分である酸化マンガン(II),酸化チタン(IV),酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム,二酸化ケイ素も同一のガラスビードで定量できることを示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-05-05
著者
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佐藤 公隆
新日本製鉄(株)基礎研究所
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佐藤 公隆
(現)新日本製鉄(株)経営企画部
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大槻 孝
新日本製鐵(株)基礎研究所
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田中 勇
新日本製鐵(株)基礎研究所
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大槻 孝
新日本製鉄(株)基礎研究所
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田中 勇
新日本製鉄(株)基礎研究所
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大槻 孝
新日本製鉄 (株) 基礎研究所
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田中 勇
新日本製鉄 (株) 基礎研究所
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佐藤 公隆
新日本製鉄 (株) 基礎研究所
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