吸光光度法による二,三の合金中の多量成分の定量
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概要
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モル吸光係数10^3 l mol^<-1> cm^<-1>以下の低感度の光吸収を,主として容量法に代わり合金中などの多量成分の定量を行う目的で検討し応用した.銅の定量は一定濃度硝酸溶液中で銅アコ錯イオンの吸収を810nmで測定することにより0〜100mgの範囲で可能であり,本法を銅-亜鉛合金中の銅の定量に応用した.欽-ケイ素-リン,鉄-リン及びニッケル-リン合金(非晶質)中のリン含量(10〜20)%の定量には,リンバナドモリブデン酸錯塩とする吸光光度法を検討し良好な結果を得た.アンチモン-欽合金中のアンチモンの定量には比較的感度の悪いヨウ化物錯塩とする方法で(0.1〜15)%のアンチモンの定量が可能であった.なお,アンチモンと同様にヨウ化物錯塩を生成するビスマスが存在するときは,6N硫酸酸性で欽を適当量存在させてベンゼンでアンチモンを抽出分離し,硫酸(1+20)で逆抽出した後定量する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-11-05
著者
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