過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用するユウロピウムの原子吸光分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
空気-アセチレンフレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析において,過塩素酸アンモニウムが大きな増感作用を示した.過塩素酸アンモニウム濃度が0.5Mの場合,ユウロピウムの吸光度は約50%増加した.この現象を利用すると,ユウロピウムに対する塩酸,硝酸,過塩素酸,臭化水素酸及びヨウ化水素酸などの酸の干渉や多くの陽イオン及びほかの希土類元素の干渉を除くことができた.酸化ランタン中に添加されたユウロピウムは,試料を塩酸に溶解した後過塩素酸アンモニウムを加えて原子吸光分析すると,マトリックスの影響を考慮することなく定量することができた.本法の変動係数は酸化ユウロピウム含量が約(1〜3)%の試料について(3.7〜2.4)%であった.
- 1976-07-10
著者
関連論文
- クロムの原子吸光分析における過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用する鉄の干渉の除去
- 過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用するユウロピウムの原子吸光分析
- カドミウム共存下における空気-水素フレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析
- 細管式等速電気泳動法によるホルムアルデヒドとギ酸の同時定量
- 原子吸光分析法による難燃化ポリプロピレン中のアンチモンの定量
- カルシウムの原子吸光分析における水溶性有機化合物の干渉
- 原子吸光分析における過塩素酸の干渉