クロムの原子吸光分析における過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用する鉄の干渉の除去
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概要
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空気-アセチレンフレームを用いるクロムの原子吸光分析において,過塩素酸アンモニウム(1.0M)がクロムの吸光度を約2倍増加させた.この現象を利用すると,クロム10ppmに対する鉄10000ppmの干渉及び19種類の一般的な陽イオン(100ppm)の干渉を完全に除くことができた.又,0.1M以下の塩酸,硝酸,過塩素酸などの干渉も同様な方法で除くことが可能であった.数種類の鋼中に含まれるクロムは,試料を塩酸及び過酸化水素水あるいは王水を用いて分解し,過塩素酸アンモニウムを約1Mの濃度になるように加えて原子吸光分析することにより,共存成分の干渉を除いて定量することができた.本法の変動係数は,クロム含有量1%の試料について0.78%であった.
- 1976-11-10
著者
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