カルシウムの原子吸光分析における水溶性有機化合物の干渉
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
空気-アセチレンフレームを用いるカルシウムの原子吸光分析における種々の水溶性有機化合物の干渉と,その干渉をコントロールする方法を検討した.水溶性有機化合物の干渉は,100ppmのオーダーの濃度でも認められた.この干渉は水溶性有機化合物の種類,濃度のほか,アセチレン流量,バーナーの高さの影響を大きく受けた.カルシウムに対する水溶性有機化合物の干渉は,カルシウムに対してきわめて強い増感干渉を示す過塩素酸アンモニウムの添加によりコントロールすることが可能であった.その結果,水溶性有機化合物と共存するカルシウムを正確に分析するためには,試料溶液と標準溶液に等濃度になるように過塩素酸アンモニウムを添加して原子吸光分析を行なえばよいことがわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- クロムの原子吸光分析における過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用する鉄の干渉の除去
- 過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用するユウロピウムの原子吸光分析
- カドミウム共存下における空気-水素フレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析
- 細管式等速電気泳動法によるホルムアルデヒドとギ酸の同時定量
- 原子吸光分析法による難燃化ポリプロピレン中のアンチモンの定量
- カルシウムの原子吸光分析における水溶性有機化合物の干渉
- 原子吸光分析における過塩素酸の干渉