カドミウム共存下における空気-水素フレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
空気-水素フレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析におけるカドミウムの干渉と,その干渉を過塩素酸アンモニウムを用いて除いた後定量する方法を検討した.ユウロピウム100ppmに対してカドミウムが8000ppm共存すると,吸光度は約40%低下した.過塩素酸アンモニウムはユウロピウムに対して著しい増感作用を示し,その濃度が0.01Mでは約4.4倍,1.OMでは約2.6倍吸光度が増加した.この増感作用を利用すると,過塩素酸アンモニウム濃度が1.OMの場合,約20000ppmまでのカドミウムの干渉を除くことが可能であった.その結果,カドミウムのハロゲン化物結晶中に添加されたユウロピウムは,過塩素酸アンモニウム共存下で原子吸光分析することにより,カドミウムの存在を考慮することなく変動係数(1.4〜5.3)%で定量することができた.
- 1976-01-10
著者
関連論文
- クロムの原子吸光分析における過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用する鉄の干渉の除去
- 過塩素酸アンモニウムの増感作用を利用するユウロピウムの原子吸光分析
- カドミウム共存下における空気-水素フレームを用いるユウロピウムの原子吸光分析
- 細管式等速電気泳動法によるホルムアルデヒドとギ酸の同時定量
- 原子吸光分析法による難燃化ポリプロピレン中のアンチモンの定量
- カルシウムの原子吸光分析における水溶性有機化合物の干渉
- 原子吸光分析における過塩素酸の干渉