溶媒抽出-〓紙上濃縮-けい光X線分析法によるアルミニウム合金中の微量インジウムの定量
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概要
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150μgまでのインジウム(III)を含むpH1.5の溶液中から,インジウムをジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモニウム-クロロホルム中に抽出し,その全量を〓紙上,直径(7〜8)cmの範囲に滴下しながら乾かす.〓紙の周りからクロロホルムを浸透させ,インジウム錯体を〓紙の中心,直径2cmの円内に集中濃縮,これについてInK_α線強度を測定し,インジウムを定量する集中操作を3回繰り返し,インジウム錯体を定量的に濃縮できた.抽出から測定までを含めた分析精度は,インジウム10μg,100μgにつき,変動係数でそれぞれ2.6%,及び0.6%であった.抽出前の溶液中でインジウム30μgに対して,150μgのビスマス(III),鉛(II),300μgのカドミウム(II),銅(II),500μgの亜鉛(II),1000μgのコバルト(II),ニッケル(II),鉄(III),3000μgの鉄(II),マンガン(II)は共存が許された.本法により,約3%の亜鉛を含むアルミニウム合金中の〜0.02%のインジウムを定量した.この場合,亜鉛の抽出を強く抑制するために抽出時のpHを1.0にし,なおも随伴してきた亜鉛は逆抽出して除いた.
- 1977-10-05
著者
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