10-(2-ピリジルアゾ)-9-フェナントロールをポストカラム誘導体化試薬とするイオンクロマトグラフィ-によるカドミウム(II)の定量
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概要
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水に難溶性であるが高感度な発色試薬10-(2-ピリジルアゾ)-9-フェナントロール(PAP)を非イオン界面活性剤で可溶化し, ポストカラム-イオンクロマトグラフィーによってカドミウムを定量する方法を確立した.移動相に乳酸緩衝液を用いた.又, 発色時のpH調整にアンモニアを用いず, 水酸化ナトリウムを使用したほうが広い範囲でPAP-カドミウムを生成した.更に, その範囲は従来の発色試薬4-(2-ピリジルアゾ)レゾルシノールに比べ広く安定していた.検量線は, カドミウム濃度40〜200ppbの範囲で原点を通る直線が得られた.又, 80ppbにおける再現性はRSD=1.29%(n=6)であり, 検出限界は14.5ppb(S/N=3)であった.本法をOyster Tissue(NIST 1566a)中のカドミウムの定量に適用し, 良好な結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-05-05
著者
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