10-(2-ピリジルアゾ)-9-フェナントロールをポストカラム誘導化試薬とするイオン交換クロマトグラフィーによる銅と亜鉛の分離定量
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概要
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PAPをポストカラム誘導化試薬として用い, イオン交換クロマトグラフィーによってマンガン(II), 銅(II)及び亜鉛(II)の分離定量することを試みた. このとき, 水に難溶性のPAP及びそれらのキレートを非イオン性界面活性剤を用い水に可溶化した. 各元素とのキレート生成のpH値の範囲は, 反応時のpH調節にアンモニアを用いると狭くなるため, 本法では水酸化ナトリウムを用いた. 移動相(乳酸)のpH値が3.30のとき, 定量目的の3元素はよく分離されており同時定量が可能であった. 元素はカラムで分離後, PAPと反応させ, 544nmで吸光度を測定し, 定量を行った. 検出限界は各元素それぞれ17, 11, 3ppbであった. 又, マンガン200, 銅及び亜鉛100ppbについて6回の繰り返し実験の相対標準偏差は, それぞれ1.7, 2.1, 1.2%であった. 次いでNIST SRM 1568a (Rice Flour)中の銅と亜鉛を分離定量し, 好結果を得た.
- 1998-01-05
著者
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