ヒドロキシクマリンの過ヨウ素酸塩による酸化反応に及ぼす金属イオンの接触効果
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概要
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酢酸塩緩衝液中で, クマリンのヒドロキシ誘導体の過ヨウ素酸塩による酸化反応速度を蛍光光度法で研究した.9種の誘導体のうちで, オルトジヒドロキシ誘導体だけが過ヨウ素酸塩により酸化されて黄色無蛍光生成物を与え, この反応は金属イオンによる接触効果を受けた.過ヨウ素酸ナトリウムによる4-メチル-6,7-ジヒドロキシクマリンの酸化反応の接触反応経路の速度定数の解析から, この接触効果は律速段階前の平衡で金属イオンがクマリンとモル比1 : 1の組成の反応活性な錯体を生成することに起因するとの結果を得た.最大の接触効果を示した銅(II)について, 蛍光光度法による定量条件を検討したところ, 検出限界0.8ng/mlで65ng/mlまでの接触分析が可能であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-07-05
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