シアン化水素センサーを用いた気相測定方式によるシアン化物イオンの連続測定法の開発(<特集>センサー)
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概要
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シアン化物イオンは水素イオンとの平衡におけるpK_aが9.4であり中性領域ではほとんど溶存状態のシアン化水素として存在する.このような状態で通気すると溶液中のシアン化水素は容易に気相に移行してくることに着目して新たに試作したシアン化水素電極と送気ポンプ及び送気管を組み合わせて試料と非接触でシアン化物イオンを連続測定できる方法を開発した.このシステムはシアン化物イオン濃度が0.025から10mgl^<-1>の間で電位と濃度の対数の関係は直線でその傾きは114mVであった.応答時間はシアン化物イオン濃度が1mgl^<-1>の場合, 約2分であり再現性も標準偏差で7mVであった.気相で測定しているので選択性は高く, 硫化水素と高濃度残留塩素以外の共存成分の影響を受けず, めっき排水へ適用した場合, 6か月間の連続使用に耐えた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-11-05
著者
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