モリブドリン酸-ローダミンB会合体のフィルター捕集法による陸水中の微量リン酸の蛍光定量

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概要

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硫酸酸性でオルトリン酸とモリブデン酸の反応により生成したモリブドリン酸に, 蛍光試薬であるローダミンBを反応させ, 生成したモリブドリン酸-ローダミンBイオン会合体沈殿をメンブランフィルター上に捕集し, 沈殿の洗浄後, メチルセロソルブに溶解してこれを測定溶液とした.励起波長558nm, 蛍光波長577nmで蛍光強度を測定することによりng/mlレベルの微量リン酸の定量法を確立した.本法におけるリン(V)の定量限界は0.1ng/mlである.本法を地下水等の試料に適用した結果, 31〜1740ng/mlのリンが定量できた.また, リン10ng/ml標準溶液7試料から算出した蛍光強度の平均値に伴う相対標準偏差は1.9%であった.また, 同一水試料のモリブデン青吸光光度法によるリンの分析結果と本法による結果はよく一致したことから, 本法の信頼性が確認できた.
社団法人日本分析化学会の論文
2001-10-05

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