メタノール密封-高周波加熱法とガスクロマトグラフィー/質量分析法による耐熱性樹脂の簡易定性分析
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概要
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樹脂の定性分析に熱分解ガスクロマトグラフィ-(Py-GC)がよく用いられているが, 芳香族ポリアミド等の耐熱性樹脂, 高強度樹脂に熱分解法を適用した場合, 熱分解が十分に進行しないため, 解析が困難になる場合があった. そこで, この種の樹脂の構成成分を明確に得るための試料前処理法として, 著者らが開発した高周波加熱法を用い, ポリ(p-フェニレンテレフタルアミド)[ケブラー^<【○!R】>繊維]にメタノール添加加熱分解法を施したところ, N, N, N',N'-テトラメチル-1, 4フェニレンジアミンとジメチルテレフタレート(DMT), メチルベンゾエート等の構成成分の誘導体を容易にGC/MS法により検出することができた. この手法を幾つかの類似樹脂に応用したところ, いずれの場合も樹脂の構成を示す基本成分が得られた.
- 2001-08-05
著者
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栗原 建二
大日本インキ化学工業株式会社r&d本部分析センター
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土屋 文代
大日本インキ化学工業株式会社r&d本部分析センター
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東海林 忠生
大日本インキ化学工業(株)分析センター
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東海林 忠生
大日本インキ化学工業 (株) 総合研究所
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