酸分解/フローインジェクション分析法によるケイ酸塩主成分の定量
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概要
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粉末試料25.0mgを塩酸0.5mlとフッ化水素酸0.2mlで室温分解した後,4 w/w%ホウ酸2.4mlを加え全量25.0gの試料溶液とする.この溶液からケイ素はモリブデン酸アンモニウム,アルミニウムはスチルバゾ,鉄は1,10-フェナントロリンを発色試薬に用い,共通の2流路フローインジェクション分析システムにより順次定量した.またナトリウムとカリウムは各々のイオン選択性電極を並列接続し定量した.酸化鉄(II)のみは25.0mgの別試料をバナジウム(V)共存下で過塩素酸0.6mlとフッ化水素酸0.2mlで分解後,同様に25.0gの試料溶液とし,定量には3流路システムを用いた.本法は多数試料の並列処理が容易であり,酸性岩から超塩基性岩にわたる代表的な標準岩石試料の各成分の分析値は認証値とよく一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2004-04-05
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