バッチ及びフローインジェクション法によるケイ酸塩中カルシウムとマグネシウムの定量
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概要
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バッチ及びFIA法によるケイ酸塩中カルシウムとマグネシウムの吸光光度定量法を確立した.粉末試料25 mgを塩酸とフッ化水素酸で1晩室温にて分解した後,ホウ酸を添加して水で50 gの試料溶液とした.両元素の定量を妨害する鉄(III)をイソプロピルトロポロン-ベンゼン溶液によりあらかじめ抽出分離した.カルシウムはグリオキサールビス(2-ヒドロキシアニル)を用い,エタノール-水混合溶液中で定量した.マグネシウムはキシリジルブルーIIを用い,アルミニウムをトリエタノールアミンで,カルシウムをストロンチウム-グリコールエーテルジアミン四酢酸配位子緩衝溶液でそれぞれマスキングし,エタノール-水混合溶液中で定量した.バッチ法での発色条件に基づいて,両元素に共用できる3流路FIAシステムを設計した.本法での酸性岩から超塩基性岩にわたる5種類の標準岩石試料の分析結果は,一部の試料を除き認証値と約3% 以内で一致した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
- 2003-02-05
著者
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