超高温水クロマトグラフィー-水素炎イオン化検出法によるアルコール類の分析
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概要
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GCの検出法の一つであるFIDをSWCに適用し,アルコール類の分析を行った.SWCからの溶出液はその一部をスプリットし,溶融シリカキャピラリー管を介してFID装置へ導入した.本法におけるFIDの操作条件,すなわちFIDノズル内のキャピラリー管の先端位置,及び水素とヘリウムの流量を最適化した.最適条件でのメタノール,エタノール,1-プロパノール,1-ブタノール及び1-ペンタノールの検出下限値(S/N=3)は,26〜57 ngの範囲であった.また, n-アルコールの保持はカラム温度の上昇に伴い減少し,移動相圧力の増加に伴い増加することが明らかとなった.本法をワイン中のエタノールの分析に適用し,GC/MSによる測定値との比較を行った結果,両法により得られた測定値はよく一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-05-05
著者
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鎗田 孝
独立行政法人産業技術総合研究所計測標準研究部門無機分析科
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渋川 雅美
日本大学生産工学部応用分子化学科
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渋川 雅美
埼玉大学大学院理工学研究科
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渋川 雅美
日本大学生産工学部
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鎗田 孝
産総研
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中島 良司
日本大学生産工学部
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