イオンクロマトグラフィーによる化粧品中の硫黄の定量
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概要
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化粧品に配合されている硫黄を,lO%水酸化カリウムエタノール溶液及び3%過酸化水素水で加熱して硫酸イオンとした後にイオンクロマトグラフィーで定量した. 油脂及び界面活性剤類が共存するため水で正確な容量にすることができなかったので,リン酸イオンを内部標準物とする方法を用いた. 硫酸イオンとリン酸イオンのピーク高さ比と重量比との間には原点を通る直線関係が成立した. 既知濃度試料からの回収率は98,9%,変動係数はl.70%であった. 本法を市販のクリーム,ローションなどに応用した結果,妨害成分を認めることなく,硫黄を硫酸イオンとして迅速に精度よく定量することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-04-05
著者
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