ナフタレンを用いる液液抽出後固液分離分析法
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概要
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金属イオンと有機試薬との反応によって生ずる水に不溶性の金属錯体を高温で水溶液から融解ナフタレンに抽出し,これを放冷固化させた後,水溶液から分離乾燥し,ジメチルホルムアミドに溶かして吸光光度法によって微量金属を定量するための基礎的諸条件,すなわち最適波長,最適pH領域,試薬及びナフタレンの添加量,呈色の安定性,熟成時間などの影響について検討し,更にモル吸光係数,感度,精度をも求めた.DDTCでは銅,ビスマス及びニッケル,APDCでは銅,ビスマス及びコバルト,2-メチルオキシンでは銅,亜鉛及びニッケル,5,7-ジクロルオキシン及び5,7-ジプロムオキシンでは銅,α-べンゾインオキシムでは銅,サリチルアルドキシムではニッケル,BPAでは鉄(III)及びバナジウム(V)が定量された.これら錯体は高温で極めて安定であって,融解ナフタレンに定量的に抽出される。抽出錯体はナフタレン及びナフタレン-ジメチルホルムアミド溶液中でも安定である.本法を原子吸光分析に適用し良好な結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-06-05
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