大域的ゴミ集め機能を持った分散ヒープ

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概要

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従来の実装においては自身の局所的ヒープ領域のみを対象としたゴミ集めのみで済んでいたものが、分散実装においては、分散されたシステム全体に渡った大域的ゴミ集めを行なわなければならない。これらの局所的並びに大域的ゴミ集めに関しては、多くのアルゴリズムが提唱されているが、共通の枠組においてそからを実装し、比較、評価するといったことは、あまり行なわれていない。本研究では、局所的ならびに大域的ゴミ集めの各種アルゴリズムの実装において、共通の枠組となるような分散ヒープの設計、実装を行なう。このヒープは、局所的ならびに大域的ゴミ集めに関して考案されている各種のアルゴリズムが有している共通点に着目し、ヒープの構成要素、関連要素を抽象化してそのインタフェイスを統一することで、各種ゴミ集めアルゴリズムの容易な実装、ヒープ内へのゴミ集め機能の陽蔽およびヒープ外への統一された操作方法を提供しようというものである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

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