総合プログラミング環境(4) : ソフトウェア設計情報用データベースPDDに基づく開発環境
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概要
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一般に、ソフトウェア開発においては非常に多くのソフトウェア・オブジェクト(以下、単にオブジェクトと呼ぶ)を対象として操作を行う。例えば、レコード、モジュールあるいはそれらを処理するコマンドなどもオブジェクトの一種である。従来のソフトウェア開発環境では、これらのオブジェクトやオブジェクト間の関係を開発者が全て意識しながら作業を行わなければならず、大きな負荷となっていた。また、各コマンドは、そのコマンド独自の出力形式でオブジェクトを生成するため、他のコマンドがその情報を利用するのも簡単ではなかった。これらの情報の管理を効率化するためにソフトウェア設計情報用データベースPDD(Program Data Dictionary)をスーパーミニコンピュータDS6500シリーズおよびスーパーワークステーションASシリーズ上に開発し、このDBを利用したソフトウェア開発環境を構築した。これによって情報の取り出しが統一されたオペレーション/表示形式で的確に行えるようになる。また、コマンド間の情報交換もDBを通して可能となる。本稿ではPDDを中心としたソフトウェア開発環境の構想と、そのDB機能を利用した開発支援ツールの実現例について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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