簡易な大気データ収集システムI : マイコンとモデムを利用したシステムの概要

概要

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地方自治体等では環境監視のため大気汚染等の自動測定を行っているが、正確、迅速なデータ処理、高濃度汚染時の緊急時の対応等のため多くの場合はテレメータ化してデータ収集している。しかし、従来のテレメータシステムは莫大な費用がかかるため簡単には変更、導入等ができない。このため臨時に大気汚染監視が必要になった場合などには、人手により読み取りデータ処理をすることになり、簡易にデータ収集するシステムが望まれている。一方、近年のめざましい電子技術の発達でマイコンの高性能化及びモデムの低価格化、多様化が進みパソコンによって比較的安価でかつ簡単なデータ通信ができるようになってきた。そこでこの技術を活用して、環境監視機器のテレメータ端子からマイコンを使ってデータを取り入れ、自動応答機能のあるモデムを使ってデータを自動収集し、バッチ処理で汎用計算機にデータを引き渡すシステムの開発を行った。なおこの研究は、昭和60年から始まった長野県試験研究機関共同研究で、衛生公害研究所・情報技術試験場等が協力して行ったものである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15