高速転送プロトコル(HTP)の検討
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概要
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ローカルエリアネットワーク(LAN)は光伝送技術の進展に伴って高速化し、GbpsオーダのLANが試作され始めている。それに対して上位でのOSIプロトコルの処理速度は2Mbps以下であり、高速データ転送実現への妨げとなっている。この問題に対処するため、高速データ転送に適したプロトコルを新しく構築する試みがなされている。本稿では、プロトコルの簡略化によって高速化をねらった新しいプロトコルとして、高速転送プロトコル(HTP:High-speed Transfer Protocol)を提案する。HTPはコネクション型のプロトコルであり、OSIの論理リンク(LLC)サブレイヤからトランスポートレイヤまでを一つのレイヤに縮退させることによって重複機能を排除するとともに、選択再送方式や最大SDU長に基づくバッファ予約等により高速化を図っている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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