複数の仮想空間にまたがったオブジェクト移動方式の検討
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概要
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近年、仮想空間の構築技術が発展し、様々な種類の仮想空間が構築されている。また、パーソナルユースのマシンのパフォーマンスも向上してきていることから、個人によってカスタマイズされた仮想空間の構築が盛んになることが考えられる。空間上に配置されたデジタルコンテンツや、ツール類の交換・売買などのサービスを実現するためには、各ユーザーが構築した空間にまたがって、オブジェクトを移動させることが必要になる。本報告では、複数のサーバーで構成される仮想空間上で、オブジェクトの実体を受け渡しする方式を提案する。[figure] オブジェクトを移動させる場合、移動の前後を通じて、オブジェクトの静的な状態(形状、色などオブジェクトの特徴情報)および動的な状態(ふたが開いている箱は移動後もふたが開いている等)が保持されることはもとより、1)ユーザー(特に、移動を操作するユーザー)に対して、操作上の余計な負担をかけない 2)移動元、移動先のサーバに対して、オブジェクトの移動による過度の負荷をかけないことが望ましい。現在提案されている仮想空間では[1]、アバタを他の空間に移動する場合、空間を利用するユーザーがクライアント側に仮想空間に対応したアバタ情報を共通に持ち合い、移動先の仮想空間に入るときに、使用しているアバタ識別子をその空間に居るユーザー(クライアント)に通知する。クライアントは、通知されたアバタ識別子に基づき自らのオブジェクトマネージャーが管理するアバタ情報を読み出しViewerに表示することによって、移動を疑似している。このような方式では、自分で作成したコンテンツやプログラムツールを仮想空間上で他の利用者に譲渡したり、貸し出したりすることが出来ない。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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