多エージェント系自己認識論理の視覚的環境 : 導出原理を用いた決定手続きの視覚化

概要

論文の詳細を見る
高度な知識情報処理の実現のために, 階層などの構造を持つ知識やメタ知識を表現し, 常識を用いた推論が可能な論理体系として, 多エージェント系自己認識論理(MAEL)[2]が提案されている. MAELでは, 論理式が定理かどうかを判定する決定手続きとして, タブロー法に基づく方法[3]と導出原理を用いた方法[4]が提案されている. 決定手続きにおいて証明の構造や過程を理解することは, 論理体系を解析する上で重要な役割を果たす. また, 手続きの効率化は推論システム実現のための重要な課題である. この問題に対し, タブロー法については計算機による視覚化に基づく理解・解析支援環境が提案されている[5]. 導出原理を用いた方法はタブロー法に比べ導出木の数が多いため, 導出木間の関係が複雑になり直観的な理解が困難である. 本稿では, 導出原理を用いた決定手続きに対する視覚化の手法を提案し, その視覚的環境を実現する. 本手法では, 導出木を木構造として直接画面に描画し, 画面上のノードを直接指示することにより推論を進めることができる. また, 導出木集合間の依存関係を有向グラフを用いて表すことにより, 推論過程の直観的な理解や様々な戦略の解析を容易に行うことができる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

多エージェント系自己認識論理の視覚的環境 : 導出原理を用いた決定手続きの視覚化

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク