簡易日本語解析系QJPを用いたポーズ位置設定
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概要
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規則音声合成システムにおいて, 自然で聞き取りやすい出力結果を得るために, 適切な位置に適切な長さのポーズを挿入する技術が必要とされている。ポーズは文法的な区切りと一致する, 特定の句構造においてポーズが挿入されるという知見が得られており, ポーズの設定に文の統語構造情報が有効であることは自明であったが, テキストから精度の高い統語構造の自動抽出が困難, 処理が重い等の理由から, 従来, 句読点情報, アクセント句境界の前後の形態素情報, 隣接する文節間の係り受け関係やその分離度, 文節のモーラ数など, 簡易なテキスト解析で得られる情報を組み合わせた方法が報告, 実施されている。しかしながら, 人間が聞いて理解しやすい構文的まとまりは, 複数の文節によって様々なパタンで構成されており, 上記方法では限界がある。そのため, 構文的まとまりの要素中にポーズが挿入されるなど不自然な読み上げが頻出してしまう。そこで, 本研究ではポーズ設定処理に構文解析処理を導入し, 解析結果を利用したポーズ設定方法と従来方法とを同テキストで比較し, 構文解析処理結果の利用の効果を検証した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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