辞結合におけるアクセント自動生成規則
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概要
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規則音声合成で自然な音声出力を得るための韻律情報の一つにアクセント情報がある。日本語におけるアクセントの移動、生成、消失などの現象は法則性があることが知られており、これをうまくモデル化することで、精度の高いアクセントの自動生成が可能となる。アクセント属性を用い、特定の品詞に依存しない統一的なアクセント結合の規則化とその検証を行なった[2]はその代表的な研究の一つと言える。しかし、言語現象には、既存モデルで見落とされている事例や特殊な事例が少なくない。例えば、辞結合(付属語連鎖)時のアクセント変化は「巡回的適用則」とまとめられているが、詳細な分析はされていない。また、1文節内にアクセントの卓立が2度生じる副次アクセントの生成については、生起要因の分析研究はあるが、規則化には至っていない。そこで、本研究では自然性の高いアクセントの自動生成実現を目的に、辞結合におけるアクセント変化の分析と規則化を行なった。更に、それを反映させたアクセント生成モデルで生成実験を行ない、アクセント生成精度の向上を確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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