大学の時間割作成における人工生命的手法の適用

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現在、本学では手作業による時間割作成が行われている。しかし、これは千近い科目を担当者や教室などの数多くの制約条件に合わせて組み立てる気の遠くなるような作業である。時間割作成担当者はこの煩雑な作業を毎年必ず行わなければならない。また、これらの作業をコンピュータに行わせる方法もある。現時点で一番有効な手法の一つはエキスパートシステムによる対話型の時間割作成だと思われる。エキスパートシステムでは時間割作成担当者の経験的手法を参考に構築されたシステムを用いて対話的に時間割を作成するが、時間割作成担当者の経験からのシステム構築は非常に大変であると同時に特化されており汎用性に欠け、構築したシステムの変更なども容易でない。また、作成時の対話処理における操作などには慣れが必要であり、その点においても構築したシステムの変更はオペレーターへの負担を増加させる為に困難といえる。今回の実験では、エキスパートシステムを用いずに人工生命的手法を導入して時間割作成のプロセスから極力人手による操作を排除し, 人工生命的手法がどの程度時間割作成に適用でき得るのかを調査し、今後について考察する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12

大学の時間割作成における人工生命的手法の適用

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