論理合成システムSERAPHIMテンプレート化合成手法
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概要
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LSIの論理設計工数を削減するために、論理合成システムが広く使われてきている。論理設計にRTL言語を用いる理由は、記述の抽象度を上げることにより設計効率を上げるためのほか、製造テクノロジー独立にすることによって記述の再利用を図ることにある。しかしながら、実際の設計では、論理合成システムを用いて所望の回路構成を得られない部分がある場合、例えばデータ転送回路、演算回路、状態遷移回路、テスト用回路等の記述中で、使用ライブラリ中のレジスタのセルやマクロセルを陽に指定して結線するなど、設計者が介入してテクノロジーや回路構成法に依存した記述を用いている。LSIリメーク時の効率化、既存回路再利用促進のためには、特定のASICベンダ、ライブラリ、回路構成法に依存しない記述が望ましいが、現実には市販合成システムの制約から困難である。論理合成システムSERAPHIMの合成手法は、合成過程にテンプレートを導入し、これを選択、変更することにより、種々の設計手法に応じようとするものである。本論文では、テンプレート化にあたって検討した合成過程のモデル化と、可読性の高いテンプレート記述形式について報告する。従来合成システムに組み込まれていた合成過程を、テンプレートによってオーブン化することにより、柔軟性・拡張性の高いシステムとしている。設計者は、必要に応じて自らテンプレートを記述することにより、所望の回路を合成することができる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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