スケジューリングシステムにおける知識優先度の自動調整手法

概要

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生産計画スケジューリングシステムが盛んに研究されている。このようなシステムでは、生産要望として与えられたロットをどの設備で生産すべきか決定する際に知識が用いられる。例えば、「切り替え時間が少ない設備で生産する」、「生産時間が少ない設備で生産する」などの知識が用いられる。しかしながら、これらの知識は利用時に競合する場合がある。例えば、あるロットを切り替え時間が少ない設備xで生産すれば生産時間が多くなり、生産時間が少ない設備Yで生産すれば切り替え時間が多くなる場合を考える。この場合、前述の2つの知識は互いに異なる設備でロットを生産しようとして競合を起こす。従来より、このような問題を解決するために、各知識に優先度として数値を割り当て、優先度に基づく一定の計算により適用する知識を選択する手法が用いられてきた。しかしながら、適切な優先度を設定することが困難な作業になるという問題があった。本稿では、この問題を解決するための優先度自動調整手法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28