衛星通信周波数最適割当へのニューラルネットワークの応用

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概要

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数多くの通信衛星が軌道上で接近して通信を行わなければならない現在、近接する衛星からの電波の干渉は避けられない障害となっている。これを通信衛星における電波の相互干渉問題といい、これまでさまざまな方法により干渉を軽減させることが考えられている。国際音声級回線で主流となっているFDM/FM方式は、狭い帯域に多数のキャリアが混在する通信方式であり、特に同一周波数帯を使用し通信を行う場合、各キャリアの配置が悪いと著しい通信障害が起こることが知られている。また、時々刻々トラヒックの変わる衛星通信において、安定した回線状態を維持するにはこのキャリアの配置を最適に割り当てなければならない。そこで本稿では、相互結合型のニューラルネットワークを用い、極めてシンプルなアルゴリズムにより、高速にできるだけ通信障害が少ないキャリアの配置が得られる方法を提案するものである。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

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