CASEデータ保存形式への設計記述言語MCLの採用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来、ソフトウェア開発ツールの保存データは、データ入出力の性能、保存時の容量などの考慮により、バイナリ形式、あるいはツールに完全依存したテキスト形式が主流であった。近年普及のCASEに於いては、保存データは単なるファイルではなく、リポジトリとして保管され、さらにはCASEツール接続のためのデータ交換言語の標準化も検討されている。東芝府中工場では、大規模リアルタイムソフトウェアの開発・生産を対象としたCASEを開発し、実プロジェクトで適用している。このCASEは、ツール開発と同時に、保存データ形式として、CASEを構成する複数のツール間で共通の構文を持ったテキスト形式の設計記述言語MCL(Module Components description Language)を開発、採用している。本稿では、MCLの採用に関して、CASE開発という立場、および大規模リアルタイムソフトウェアの開発・生産へのCASE適用という立場に立ち、実用性という観点での評価を述べる。なお、本稿で述べるCASEは、EWSのASシリーズ上に開発し、社内での適用を経てパッケージソフトSEmateとして商品化されている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
関連論文
- EMS上のオブジェクト指向GUIの実現例
- EWS上のマルチ・ダイアグラミング・ツールの実現例
- ソフトウェア開発・生産環境のフレームワーク
- New-SWBを利用したソフトウェア生産
- WorkDesk : New-SWB利用者インタフェース
- ソフトウェア設計技法とツ-ル (ソフトウェア生産技術)
- New-SWBネットワーク構成と運用管理ツール
- New-SWB 画面設計支援ツール/PICtools
- CASEデータ保存形式への設計記述言語MCLの採用
- EWS上のプログラミングツールにおける部品化支援方式
- New-SWB プログラミング支援ツール/EDTtools
- New-SWB プログラム設計支援ツール/MCDtools
- 企業内EAネットワークにおけるEWS(AS3000シリーズ) : ソフトウェア生産システムへの適用例
- 制御システム向け統合CASE SEmateTM (CASE)
- CASEツ-ルによるソフトウェア開発管理 (ソフトウェア分散開発環境)
- 高品質ソフトウェア開発環境とメトリクス (ソフトウェア信頼性技術) -- (実現技術)
- 個別受注型CIM事例--東芝府中工場F-CIM (CIM)
- ソフトウェア設計記述技法 (ソフトウェア生産技術)