零知識証明技術のコンピュータ間認証への適用

概要

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コンピュータネットワークの発達により、ネットワークに接続されたマシン間の相互サービス利用が不可欠なものとなってきている。これに伴い、不正利用を防止する為のより安全性の高いコンピュータ間認証方式が必要とされている。しかし、従来から多用されている秘密情報をコンピュータ間で交換する認証方式では、ネットワークを盗聴された場合に秘密情報を盗まれる恐れがあった。一方、近年注目を集めている暗号方式に、秘密情報を漏らさず秘密情報を知っていることを相手に納得させるという零知識証明技術(Zero-Knowledge Interactive Proof[Z-KIP])がある。そこで、一般的なコンピュータ間通信手段の一つであるUNIXシステムのtelnetコマンドを選び、零知識証明技術を認証部分に適用したZ-KIP telnetを開発した。本稿では、零知識証明技術のコンピュータ間認証への適用について、今回開発したZ-KIP telnetを基に述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24