暗号解読証明とDummy Responce
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
暗号解読者がある公開鍵暗号の暗号文Cに対する平文Mを知っていることを認証者に証明するプロトコールが提案されている。文献[Ko]で提案されている方法は解読される暗号の暗号化関数に対し、ある条件をみたす関数を用いて認証を行うものであり、認証者と解読者の間の通信が1ラウンドで済むので大変効率が良い。しかし、この方法ではRabin暗号等に用いられる多対1、値域決定困難な暗号化関数に対してはそのままでは適用できない。本稿では計算量的に独立という関数と、意味のない返事(Dummy Responce)というテクニックとを用いて、小山の方法[Ko]をさらに広いクラスの暗号にまで適用できるようにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
関連論文
- 検印付き電子メールによる回覧システム
- 零知識証明を利用した検印付き電子メールシステム
- 親展機能付き電子メールシステム
- 鍵管理不要な暗号化ファイル転送システム : Secure-ftp
- 零知識証明技術のコンピュータ間認証への適用
- 代数幾何学的アルゴリズム ( 数論アルゴリズムとその応用)
- 暗号解読証明とDummy Responce
- ゼロ知識証明モデルと計算量理論 (<小特集>ゼロ知識証明とその応用)